かぎラン

2000字くらいの、読んで面白い記事を書きたい。

箴言にみる弱酸の追い出し反応

弱酸の追い出し反応または弱酸の遊離反応は、教科書に直接書いてあるわけではないので俗称かもしれません。弱い酸の塩に強い酸を加えて、化学平衡(弱酸塩 + 強酸 ⇄ 弱酸 + 強酸塩)を移して、弱い酸を遊離させ強い酸の塩を作る反応です。

さて、箴言25:20にはこうあります:

心配している人の前で歌を歌うのは、

寒い日に服を脱ぐようなもの、

ソーダの上に酢を注ぐようなものだ。(新改訳2017


Like one who takes away a garment on a cold day,

or like vinegar poured on soda,

is one who sings songs to a heavy heart. (New International Version)

寒い日に服を脱げばゾワっと鳥肌が立ちます。ソーダに酢を注げはシュワっと泡が出ます。心配している人の前で陽気に歌うのは、緊張を増幅させ、心を乱させ、平安からさらに遠ざける行為だということなのでしょう。

ここに弱酸の追い出し反応が書かれています。古代の人々に一番馴染みのあったソーダといえば、炭酸水素ナトリウムでしょうか。化学反応式は以下の通りです。

NaHCO3 + CH3COOH → CH3COONa + CO2↑ + H2O

弱酸のカルボン酸によって、さらに弱い酸の炭酸(二酸化炭素)が追い出されています。聖書に化学反応が載っているのは面白いですね。